きょうは、朝から地震が多発しています。東海大地震が、東南海大地震などと連動して発生する日が近づいている気がします。
先日の守山市民病院の民間売却の、24日に120名が駆けつけた病院講習室での住民説明会で、災害マップを示した発言がありました。わたしも、この災害と医療問題を、それにならって検証してみたいと思います。
災害マップは名古屋市から、洪水と地震とが別々に出されています。
守山区は、昨年の9月末に豪雨による庄内川の氾濫という災害を経験したばかりです。このときは、吉根で堤防から溢れ洪水となり被害が出ました。この洪水の直前に、下流の瀬古、二城、鳥羽見、白沢の4学区に避難指示が、西城学区に避難勧告が出されました。「水分橋の堤防が危ない」状況だったそうです。上流で堤防から溢れていなかったら、下流で吉根よりも大きな被害が出ていたことでしょう。(洪水ハザードマップ参照。クッリクすると大きくなります。地図の中央に瀬古小学校があります。〇の44番です。)
この避難で、問題がありました。
避難所に指定されている小学校へ行ったら、「ここは危ないから安全な〇〇へ行って下さい」と、追い出されたのです。地図では、洪水した場合の浸水がかかれているのに、にもかかわらず、その浸水する小学校が避難所に指定されていたのです。オイオイ、そんな危険なところに、初めから指定するなヨ。誰しもが、そう思うでしょう。で、追い出された方たちは、もっと高い場所の避難所に行くか、避難を諦めるか、しかなかったのです。
この浸水地域にも病院はあります。もし、ここで洪水が起きていたら、国道19号線などもあり、交通も混乱して患者の移送は簡単ではなかったと思います。守山市民病院は、名古屋市の災害医療活動拠点に指定されていますから、搬送先については安心できます。
さて、守山市民病院が民間譲渡されていたら、どうなっていたでしょう。病院として存在していれば「イヤ」とは言わないでしょうが、譲渡された病院が閉鎖してしまったら、洪水で溢れる道をさまようのでしょうか。国道のあたりは4~5メートルの浸水深とされています。JRの中央線は土盛りの線路で、数カ所の道路がありますが、そのいくつかはアンダーパスとなっており、浸水したら通れません。堤防と橋は、当然ながら通行禁止にされるでしょう。矢田川を渡ることも、庄内川を渡ることもできなくなります。
守山市民病院は、守山区民にとっては「命をつなぐ宝」なのです。
説明会では、名古屋市の液状化の深刻さについて意見が出されていました。
同じ地図が、災害マップの裏に「名古屋市での震度・液状化・被害の予想」として、東海地震の時と、東海・東南海連動地震の時に、震度、液状化、被害べつに書かれています。
指摘された液状化を見てみましょう。4つある地図の右下ですが、東海・東南海連動地震の時には、市内の西は液状化の被害が極めて高いと予想されています。指摘された方の話では、ほぼJRの東海道線から西にあたるとのことでした。
そう言えば、ここは、弥次喜多の東海道中膝栗毛の鳴海宿から有松・笠寺を経て、熱田の渡しへとつづき、そこからは陸上ではなく船で桑名宿へと渡ったのですね。庄内川を含め、木曽川、長良川、揖斐川と木曽三川などが流れを定めずに伊勢湾に注いでいたのです。橋の架けようがなかったのでしょうか。
いまは、かっての湿地を埋め立てたそうですから、名古屋駅などの地面も外見は頑丈でも、いざ地震などの大きな力がかかった場合に高層ビルなどを支えられるでしょうか。また、一般の民家では、地盤を固めるなどの特殊な工事も行われていないでしょうから、「被害が出たらどうなることやら」わたしには見当もつきません。
この地図では名古屋市の3分の1を占める地域に、愛知県の指定した災害拠点病院がいくつかあります。中村日赤(中核)、中京病院(中核)、掖済会病院(中核)などがこの危険な地域にあるようです。また、名大病院(地域)のとなりの鶴舞公園は、かっては湿地だったか沼だったと聞いています。(表は愛知県のホームページから作成)*(中核)(地域)は災害拠点病院の種類。他に(基幹)があり、機能の高い順に基幹、中核、地域に分けられています。
この地図の赤い部分では、地震で大きな被害が出ます。阪神・淡路大震災を思いだすと、高速道路が傾き、多くのビルも傾き、民家の多くが燃えました。都市型の大震災では、人口が密集していますので、人の移動も様々ですが、けが人を運ぶことは大変です。救急車だって、思うように動けないでしょう。
説明会で、質問者はここの病院が機能しなくなったら、市の東部にある病院への移動が課題になるといわれました。そして、地図を見るともっとも安全なのが守山区で、名古屋市民全体のためにも守山市民病院を整備・充実することが必要と指摘していました。そうですね。せっかくある病院を手放す必要はないでしょう。
災害時の医療の盲点かも知れません。去年の庄内川の氾濫のあとで、避難態勢やハザードマップの見直しなどが必要だと市の幹部の方が述べていました。災害が起きてからでは、遅いのですよ。守山市民病院の民間譲渡の案は撤回しかないでしょう。
守山市民病院は守山区民の宝ですが、同時に名古屋市民全体にとっても安全の砦になりますね。
3・11の東日本大震災や、17年前の阪神・淡路大震災からの教訓を生かして、「安全なら名古屋」と安心して暮らしたいですね。
ゆうたろう
最近のコメント