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2008年11月 9日 (日)

高齢者につらい 不便な公共交通・守山市民病院

 先日のことですが、わたしが守山市民病院の前を歩いていると、病院から出てきたと思われる年配の女性とすれ違いました。

 女性は病院から西に向けて歩道ではなく自衛隊基地のフェンス側を歩いてきました。わたしは西から病院の方へ歩道を歩いていたのですが、女性の歩き方が弱々しく「倒れたら大変」と、「大丈夫ですか」と声をかけました。女性は「大丈夫ょ」と応えましたが、「そちらは車が通るので歩道を歩いたら」というと「歩くのが大変だから塀につかまって歩いているの」とのこと。2008_11090254

 バス停まで行くと言うが、病院からバス停までは400メートルもあります。(写真参照:右が市民病院、左が自衛隊のフェンス)そこを自衛隊の基地の塀につかまりながら歩くというのだ。わたしが「バス停まで送りましょうか」と言ったら、「いいです」と断られました。マッ、わたしが不審者に見えたかも知れませんが、ご遠慮されました。やむなく、わたしはしばらく後ろ姿を見送りました。

 似たような事は、夏にもありました。これも年配の女性でしたが、暑い日差しの中を400メートルも先のバス停をめざして、必死に歩いていたのです。写真でも分かると思いますが、歩道には街路樹は一本もありません。真夏は、病人であろうとも太陽の直射光線を浴びなくてはなりません。病人にとっては、体力の消耗の激しい苦行と言えないでしょうか。医療機関として、これを黙ってみていていいのでしょうか。わたしは、一市民として許すことができません。

 フラフラのご婦人を400メートルも歩かせるとは、病院のバリアフリーが院内だけに留まっていることの理不尽さを痛感しました。守山市民病院を守る会では、かねてから「市バスを病院内まで乗り入れて欲しい」と要望を出していますが、交通局が前向きな姿勢を見せているのに対して、病院側はつっけんどんな気のない返事をしています。名古屋市内には、市立病院は5カ所あります。そのなかで、病院の玄関から市バスの停留所が見えないのは、守山市民病院だけです。

 なぜ、守山市民病院は、もっと病人をいたわれないのでしょうか。これは、名古屋市が、医師を低賃金で長時間働かせる姿勢と同じではないでしょうか。看護師や事務職員を減らして労働強化するのと同じではないでしょうか。

 医師不足とは言っても、厚生労働省は「医師の数は増えている」と言っています。真偽のほどは知りませんが。あまりの激務に勤務医を辞めた医師が大勢いると言われています。また、女性の医師で、復帰したいが「私生活と仕事が両立できない」と、ためらっている人もかなりの数になるとも言われています。医師の養成には10年かかると言われます。しかし、当面どうするかです。現にある医師の復帰に目を向ければ、勤務医を増やすことは可能であり、そうすれば激務も緩和されるでしょう。特に、救急や産科、小児科、麻酔科などは猶予はありません。

 勤務医の待遇を、賃金でも、労働時間でも、「働きがいのある」そして「働きやすい」環境に改めることが必要と考えます。名古屋市立病院の医師の賃金は、周辺の自治体病院と比べて一番安いと言われているそうです。(市議会の議事録から)

 病院側は、「患者数が減った」「患者さんのニーズに応えたい」と言うことがあります。交通の便をよくすることは、「患者のニーズ」です。交通の便がよくなれば「患者が増える」とは考えられませんか。

 アメリカでは、国民がブッシュ大統領の「構造改革」政治に「ノー」と言って「change」の道を選びました。

 日本でも、医療崩壊の原因の「構造改革」路線を切り替え、福祉を大切にする道を選びたいですね。

 まずは、守山市民病院に市バスを乗り入れ、患者の負担を減らして欲しいですね。

    ゆうたろう

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     イタリアのボローニャ市は、職人の町で精密機械は世界的な評価をえている。町作りも、市民が討論し組合を立ち上げ、行政が支援している。レジスタンスも勉強になった。ボローニャ大学は、医学の歴史でも、なかなかおもしろい。
  • 堤未果:: 『ルポ 貧困大国アメリカ』
     米国野村證券に勤務中、9・11同時多発テロに遭遇し、その後ジャーナリストとなった経歴の著者が見て、聞いて、そして書いた大国アメリカの底辺の実態。日本の政府と経済界が押しすすめるグローバリゼイションと、新自由主義の行き着くであろう世界です。(岩波新書)  
  • 南木佳土: 『信州に上医あり―若月俊一と佐久病院―』 ・
     信州(長野県)に佐久病院というのがある。農村である。封建的だった。そこへ「アカ」といわれる若い医師が東京から着任した。  「予防は治療に勝る」と、出張診療をするなど、地域に医療をコツコツと築いた。  「医療」とか「地域医療」を考えるのに、一度は目を通したい本である。
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